もともと沖縄そばが好き! というだけで沖縄“琉”学してしまった私ですが、
1年沖縄に滞在するうちに、食にしても、それ以外のものにしても、
様々な沖縄独自の文化に関心が向くようになりました。
その1つが、琉球漆器です。
陶器や磁器はもともと好きで、少しずつ買ったりしていたのですが、
漆器は高いというイメージがあり、また琉球漆器に関しては「派手」という印象しかなく、
わりと後になるまで、まったく無関心でいました。
しかし1度、間近に見、手に取ると、たちまちその魅力に取りつかれてしまいました。
鮮烈な赤。透明感のある黒。キュートな装飾。華麗なる螺鈿。
どこにもない、沖縄独自の漆器です。
沖縄の文化が1つの器に凝縮しているように感じました。
漆器の魅力と言えば、私は柔らかさだと思います。
お椀にしても、お箸にしても、唇に触れたときの感触は陶磁器にはないものです。
琉球漆器でいただくと、料理もひときわ美味しくなるような気がします。
写真は今回の沖縄旅行の戦利品(自分へのお土産)。
3.5寸の吸い物椀と、梅の形をした小皿です。
どうです、かわいいでしょう!?
今日のお昼はこれを使っていただきました。
沖縄で買ってきたナーベーラーを入れて炊いたお粥と、
自家製の豆腐の味噌漬けです。
質素な食事ですが、う~ん、なんとなくリッチな気持ちに♪
(栄養が足りてないのには目をつむってください!)
たいへん美味しゅうございました。
本日も、ご馳走様!
豆腐の味噌漬けは宮崎の郷土料理だそうです。
金壺食堂で食べた、台湾の豆腐ように似た味がします。
豆腐を何かに漬けて食べるという文化は、本土にもあったんですね。