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北部そば紀行ベスト3
去る27日から、29日の今日まで、沖縄北部、
本部半島へ沖縄そば食べ歩きの旅に行ってきました。 2泊3日で望んだ、北部そば紀行。 北部……というか、本部半島と言っていいと思いますが、 北部に美味いそば屋多しの言葉通り、確かに美味い店が沢山ありました。 大満足の2泊3日です。 北部のそばの特徴として、 甘味を含んだコクのある出汁が挙げられるんじゃないかと思います。 よく「こってりしている」という感想を見かけるのですが、 なるほど然りで、那覇のそばは脂をしっかり除いた出汁が多いんですが、 今回私が食べたそばの多くが、脂を残したまま仕上げていました。 けど出汁そのものはくどくなく、それでいて深みがあるですよね。 また麺は総じて太めで、あるいは幅広いものが多く、 コシという点では軟らかく、モチモチちゅるんとした食感が印象的でした。 いや、これがまた美味いんだ! 今回、全部で7軒のそば屋を廻ることが出来ました。 1軒目 名護 丸隆そば 2軒目 本部伊豆見 山原そば 3軒目 本部古島 夢の舎 4件目 我部祖河 我部祖河食堂 5軒目 今帰仁村 まんてん 6軒目 今帰仁村 海の幸 7軒目 名護 八重食堂 ほとんどが満足行く美味しさだったのですが、 なかでも、今すぐにでももう一度食べたい!! と思える店が、 山原そば、我部祖河食堂、八重食堂の3店でした。 ◇山原そば 濃厚なカツオ風味のなかに、肉の旨味、甘味を含ませた出汁。 厚手のソーキは他店とは違い、噛み応えを残した仕上がり。 甘辛く煮付けてあって、その味が出汁に溶け出してるんですね。 それが中太の麺によく絡んで、ずずっとすする幸せ! これは美味い。 有名になっても、行列が出来ても、 この美味さを維持できるって、 すごいと思います。 ◇我部祖河食堂 我部祖河食堂は支店、姉妹店が多くあります。 けど一番美味いのはやはり、本拠地「我部祖河」にある本店だそうです。 コクの深~い出汁に、隠し味程度に胡椒が効いています。 麺は山原そばよりも、少し厚めでしょうか? けど食感は似ていて、モチモチちゅるん! 美味いんだなぁ! ◇八重食堂 出汁は1口目、ちょっと薄いかな? と感じるくらいあっさりしてるんですが、いやいや違う。 2口目、3口目と進むうちに舌が出汁の美味さを理解してきます。 あっさりしてるのにコクがあるんですよね。 この3軒に共通してることのように思えるんですけど、 豚の脂の旨味を上手に活かしてるように感じます。 ここの麺は、きし麺のような、超幅広の麺。 最初、え~? と思ったけど、これが美味いんだ! この3店は、ガイドブックなどでよく紹介される有名店です。 世人の知らぬ隠れた名店というわけでなく、大衆的なそば屋さんです。 そういう意味では、面白みのないベスト3かも知れません。 けど今回、北部のそばを食べた歩いて、 自分のなかにある「沖縄そば感」がまた少しはっきりしてきました。 これは極めて個人的な好みなんですが、沖縄そばとは、 洗練されきったものよりも、万人に受け入れられる懐の深さをもった、 大衆的なそばが本当に美味いそばなんじゃないかな……って、 そういう思いが、より強くなりました。 洗練されたそばって、じつはそんなに作るの難しくないと思うんです。 ただ真面目に、手を抜かずに作れば出来るんです。 けどそうじゃない、懐の深いそば。 今はまだ作れないけど、いつか作れたら……いいな。
by harumaki-33
| 2006-12-29 23:59
| 食べ歩き
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