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調理師になるため沖縄に渡り、そして帰ってきた男の記録(主に食べ物日記)
by harumaki-33
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顎下腺腫瘍・覚書
顎下腺腫瘍・覚書_f0070332_7304529.jpg

顎の下にしこりがあるのに気づいたのは、去年の9月下旬のことでした。
それからちょうど4ヵ月後に入院・手術。
その間のことを、覚書しておこうと思います。

写真は、手術に備えての断食後、36時間ぶりに食べた食事。
おいしかった……。
ご飯が食べられるって、本当にありがたいですね!

===

僕が今回、入院・手術したのは、「顎下腺腫瘍」の切除のためでした。
顎下腺とは唾液を作る器官で、そこが何らかの原因で肥大(腫瘍化)してしまいました。
悪性(癌)の場合もあるし、良性の場合もあります。
今回の場合、良性でした。
ほっ!

===

顎の下にしこりがあるのに気づいたあと、すぐに内科に行きました。
原因がよくわからず、耳鼻咽喉科、歯科外科などを受診し、抗生物質を飲み続けましたがなくならず、様子見状態に。

この段階だと、抗生物質でなくなる可能性もあるので、まだ手術して取るという判断が下しにくかったようです。

年が明けましたがしこりはなくならず、むしろやや固く、大きくなった感じがありました。
内科の先生に紹介され、形成外科に行き、そこでMRIを撮りました。
「MRIを撮れば一発でわかりますよ!」というので、
「最初から撮ってくれれば良かったのに」と聞くと、
「MRIは大きなところじゃないと撮れないし、お金もかかるし、まずは抗生物質を試してから。妥当な順番で来ていると思いますよ」とのこと。
うん、まぁ、たしかに。
いきなり「取る」とか言われたら、逆に「本当に取る必要あるの?」って思ったろうな。

ところがMRIの結果を見ても、このしこりがいまいちなんだかわからない。
「ここで(形成外科で)取ってもいいけど、万が一悪性だった場合を考えると、もっと大きいところで取ったほうがいい」と言われ、現在の病院を紹介されました。
ここにたどり着くまでに、6軒くらいまわりました。
お金もかかったよ(泣)

===

入院中の病院は総合病院で、頭頸部があります。
頭と首(頸)まわりを専門とする部門で、「ここではよく扱う症例ですから、安心してください」と言われました。

入院前検査では、改めて腫瘍が良性か悪性の検査をしました。
その判定によって、切る範囲を決定するからです。
良性なら小さく、悪性なら大きく。
切る範囲はなるべく小さいほうがいいですもんね。

ところがどうにも、この腫瘍くんがはっきりしてくれない。
生体検査(注射器で細胞を採って直接検査)までしても、「たぶん良性」というところまでしかわからない。
「なくはないけど、あまりないケース」とのこと。
「手術は良性の前提で行いますが、手術室でスピード検査して、悪性だったら拡張切開します」
悪性ではないことを祈るのみです。

===

そしていよいよ入院。
わりと平常心。
もっとドキドキするかと思ったけど、大人になったのかもしれません(笑)
この腫瘍も、ある意味「おっさんの証明」なのかな。
40代に多いと聞きました。

手術前日に入院して、改めて血液検査。
担当の先生、麻酔師、薬剤師の先生からもろもろ説明を受けて、あとは普通に過ごしますが、夜の9時以降から食事禁止。
飲み物も、水かお茶のみを500mlまで。
手術に備えます。

手術当日。
下着をT字帯(簡易ふんどし)に履き替え、術着を着て待ちます。
時間になると、車椅子でお出迎え。
手術室に入り、手術台に寝かされ、点滴と酸素マスクから麻酔を流されると、顔がややピリピリしはじめ、あっという間に意識がなくなりました。

麻酔の間も夢って見るもんですね。
友達と一緒になにか仕事の打ち合わせをしてて、これだ!
というアイデアを言おうとした瞬間、看護師さんに名前を呼ばれて起こされました。
「もう終わりましたよー」
時間を聞いたら、およそ3時間がたっていました。

「全部、無事に済みましたよー。どこか痛いところありますか?」
「やはり傷口と、あと喉と、お○ん○んが痛いです」
喉は肺に直接酸素を供給するために管を通した影響。
お○ん○んは、失禁予防のために管を通した影響でした。
「我慢してくださいねー」
「はーい」
って言うしかないじゃん(笑)

腫瘍は手術室でスピード検査して、良性と判断。
切開も必要最低の範囲で行ったようです。
腫瘍が見たかったけど、念のため精密検査に回されているようで、見れませんでした。

それから病室に戻って、寝たり、目が覚めたりの繰り返し。
24時間くらいは起き上がらず、じっとしていなければなりません。
早く朝来い、早く朝来いと念じましたが、
ふっと眠って、目が覚めても、まだ夜の10時。
本当に時間が長く感じました。

そして待望の朝になりました。
まず、例の「管」を抜いてもらい、自力で立ってトイレへ。
ああ、ごく普通に「する」ことが、こんなに幸せなことだとは!

人間はみな、健康でなければならない。
健康って素晴らしい! ありがたい!
と、心のそこから思いました。

手術して、切った部分に管がささっています。
傷口にたまった血を抜くためです。
この血の出る量が1日10cc以下になれば、管を抜いて退院。
目安だと、1週間〜10日ほどかかるそうです。
ふぅ。←いまここ。

===

顎の下にあったしこりは良性でした。
しかし放っておくと、25%の人が悪性化しているデータがあるそうです。
お金も少しはかかったし、痛い思いもしてるけど(しこり自体は痛くも痒くもなかった)、同じ病室には、僕のなんか病気とは呼べないくらい、重い症状の人がいます。
何事も早めの検査、早めの決断が大事なんだと思います。

これを読んでいる人も、いろんな事情もあるかも知れませんが、健康診断だけで安心せず、自分の体調は自分で把握して、おかしいと思ったら、どうかしつこく病院に行ってください。

なんつって、自分だって病院苦手ですけどね(^-^;
お金も時間もかかるし。
けど、健康には変えられないと思いました。

皆さま、どうかご自愛を。
皆さまの健康をお祈りしております。

最後に……看護師さん、偉すぎ!
俺の腫瘍を検査してくれてる、検査技師の人にも感謝!
ほんと、いろいろありがとうございますm(__)m
 
by harumaki-33 | 2013-02-03 07:30 | 顎下腺腫瘍・覚書
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